2014年1月29日水曜日

母指の対立運動

母指(親指)の動きにはいくつかありますが、なかでも対立運動が母指に特徴的な運動になります。どのような運動か教科書で調べてみました。

”母指の対立は外転、屈曲、回旋の3要素が複合した運動であり、母指で第5指の先端または基部を触れる動きである”
・・・日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会関節可動域合同委員会(1995)

簡潔に言うと親指と小指(の先端か付け根)をくっつける運動ですね。

この動作が出来ないと物をつかむことが非常に困難になるので母指の大切な動きのひとつです。

対立運動についてキャンベルの手術書に記載がありました。

・対立運動に主に関与するのは母指の内在筋であり、特に短母指外転筋である。
・しかしMP関節やIP関節を安定化するには外来筋も必要である。
・対立運動は以下の動作が組み合わさって行われる。すなわち(1)示指の手掌面から離れる外転、(2)MP関節の屈曲、(3)母指の内旋、(4)基節骨の中手骨に対する𣓤側偏位、(5)他指に向かう動き。
・短母指外転筋の働きは、母指の内旋、外転、内旋、基節骨の中手骨に対する外転、長母指伸筋と共同してIP関節の伸展などがある。したがって対立運動における大切な筋である。

短母指外転筋
http://kana-ot.jp/wpm/learning/post/17
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E6%AF%8D%E6%8C%87%E5%A4%96%E8%BB%A2%E7%AD%8B

0 件のコメント:

コメントを投稿